目覚めの口臭予防ラボは、自分磨きで忘れがちな口臭ケアに関する正確な情報を配信するWEBサイトです。
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目覚めの口臭原因

1.口臭とは

自他ともに、気になるニオイ第1位「口臭」

日ごろ気になる自分のニオイ、他人のニオイ

出典:江崎グリコ健康科学研究所「口臭の社会生活への影響に関する調査(2009年)」

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日ごろ気になる自分のニオイ、他人のニオイ

出典:江崎グリコ健康科学研究所「口臭の社会生活への影響に関する調査(2009年)」

口臭とは、口から出るいやなニオイのことです。呼吸をしたり、おしゃべりをするとき、誰でも口から息が出ていますが、この息のニオイが不快と感じられるなら、それが口臭なのです。

20代~50代の男女を対象にした調査によると、汗臭さや加齢臭を抑えて、口臭は気になるニオイの第1位になっています。しかも、自分の口臭は77.8%、他人の口臭となると82.0%もの人が気になっていることがわかりました。こんなにも多くの人が気にする口臭ですが、他人の口臭はなかなか指摘できるものではありません。かなりの人が「気になるけどガマン」している辛い状況があるというわけです。

口臭の種類

口臭の種類

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口臭の種類

口臭は、原因によって、生理的な口臭、病気による口臭、ニンニクなど食べ物やタバコ、アルコールなどによる口臭もあります。この中で、最も身近なのにわかりにくいのが「生理的な口臭」でしょう。

生理的口臭とは、起床時、空腹時、緊張時、疲労時、月経時などに、誰にでも起こる口臭のことで、歯磨きなどで口内の清潔を保てば極端に心配する必要はありません。朝目覚めたときに口の中が渇いたようにネバネバして、自分の口臭を感じたことのある人は多いはず。起床時の口臭は代表的な生理的口臭です。

また、実際には口臭がほとんどないのに、自分には口臭があると思いこんでいる場合があります。口臭は自分ではなかなか判断できないために、神経質になりがちなのです。これは心因性の口臭です。

口臭が発生するメカニズム

cause

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強いニオイのものを食べたわけではなく、口内の汚れも病気もないのに、口臭が発生するのはなぜでしょうか。歯や舌の表面、唾液中など、もともと口の中には何億もの細菌が住んでいます。細菌が、新陳代謝ではがれ落ちた歯茎や舌などの粘膜上皮や血球成分、食べカスといったタンパク質成分を分解することで、口臭の原因物質を作り出すのです。

口臭の主な原因物質は揮発性硫黄化合物(VSC)で、その代表が卵が腐ったようなニオイの硫化水素、魚や野菜が腐ったようなニオイのメチルメルカプタン、生ゴミのようなニオイのジメチルサルファイドというガスです。これらが混ざり合ったのが口臭なので、不快に感じるのは当然のことでしょう。

2.目覚めの口臭にご用心?

目覚めの口臭が一番くさい?

目覚めの口臭が一番くさい?

出典:田中宗雄、雫石聰(2006)「口臭:EBMに基づく診断と治療 口臭の各種治療法:生理的口臭」
『歯科医療 2006冬号』Vol.20 No.1,p.34

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目覚めの口臭が一番くさい?

出典:田中宗雄、雫石聰(2006)「口臭:EBMに基づく診断と治療 口臭の各種治療法:生理的口臭」『歯科医療 2006冬号』Vol.20 No.1,p.34

誰にでもみられる生理的口臭。この生理的口臭のニオイは、生活リズムや食事などによって、1日の内でも強くなったり弱くなったり変化しています。ニオイが最も強く値を示すのが起床直後です。

起床直後の目覚めの口臭は「モーニングブレス」とも言われ、誰にでも起こる強い口臭として知られています。朝、起きたときの口の中のネバネバや不快感などがある場合には、何らかの口臭が発生しているかもしれません。

なぜ、目覚めの口臭が強くなるのでしょうか、その理由は、睡眠中に唾液の分泌量が減り、嫌気性細菌(歯周病菌、むし歯菌などさまざまな細菌)が繁殖を繰り返し、増殖します。そして、口の中に食べかすや舌の汚れが残っていると、口の中の汚れ成分を嫌気性細菌が分解し、口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)をたくさんつくるため、ニオイが強くなるのです。目覚めの口臭では、揮発性硫黄化合物のなかでも硫化水素の濃度が特に高くなることから、硫黄のような、すえたにおいがするといわれています。

目覚めの口臭は、口の中の細菌や汚れ、唾液量によって変化します。少しでもさわやかな朝を迎えるためにも日々のケアが大切です。まずは、細菌の増殖が始まる直前、つまり寝る前に歯を磨くことで歯垢や汚れを取り除き、ニオイのもととなる細菌を減らすことが重要なカギとなります。

3.口臭予防ケア

口臭の主な原因は、歯周病、舌苔、むし歯など口の中の汚れや病気と関係しています。口臭予防の方法として、まずは、口の中を清潔に保つことです。毎日のセルフケアだけでなく、歯科医師などの専門家による指導も大切です。

歯磨き

睡眠中に嫌気性細菌が増えるため、寝る前に歯を磨いて歯垢を取り、細菌を減らしましょう。また、起床直後の歯磨きも、睡眠中にたまった細菌を追い出すことができます。毎日、正しいブラッシングによって歯や口の中を清潔にすることが口臭予防につながります。
※夜、寝る前の歯磨きは、目覚めの口臭に効果的です。

朝食を食べる

目覚めの口臭には、朝食を良く噛んでたべることです。食事は抗菌、免疫力と効果がある唾液の分泌も促すので効果があります。口内の生理機能の安定化、午前中に起こりやすい生理的口臭予防などのメリットがあります。
※目覚めの口臭に効果的です。

唾液を出す

唾液の分泌が少なくなると口の中が不潔になり、口臭が発生しやすくなります。唾液には、洗浄作用、抗菌作用、粘膜の保護作用などがあり、口の中の乾燥を防ぎます。唇や舌を動したり、食事をしたり、リラックスすることで唾液の分泌量が多くなります。

ストレスを溜めない規則正しい生活

強いストレスを感じるときは、睡眠中のように唾液の分泌が減ってしまいます。口の中の生理機能に関連する自律神経系の働きを整えるために、生活習慣を規則正しくし、バランスの良い食生活をおくることが不可欠です。

舌の清掃

死んだ細菌や新陳代謝ではがれた粘膜上皮の細胞などからできた舌苔が舌に付着していると口臭の原因となります。1日に1回、起床直後に舌ブラシや軟らかい歯ブラシで舌を磨きましょう。特に舌苔がついていない人は、舌を清掃する必要はありません。

専門家による指導や治療

病的な口臭は、歯周病、唾液分泌の減少、進行したむし歯などが原因となっている場合がありますので、口臭が気になったら、口臭外来や歯科医院で診てもらいましょう。また、正しい清掃方法について助言や指導をうけることも大切です。

コンテンツ監修者 角田正健

東京歯科大学 千葉病院 臨床教授
1975年の入局当初より歯周病の臭いを研究。研究成果により、口腔内臭気の主体は揮発性硫黄化合物(VSC)であり、少量の息で口臭の程度を客観的に分析し治療することが可能となった。2001年千葉病院の専門外来の先陣を切って、口臭外来を開設。2009年に口鼻臭臨床研究会を前身とした日本口臭学会を発足、初代会長として、口臭に関する多方面の問題に取り組んでいる。